箕輪厚介が語る、情報飽和時代のコンテンツ・メディア論
BEST T!MESもコンサルしてもらいました!
初の自著『死ぬこと以外かすり傷』(マガジンハウス)が話題を呼ぶ、編集者・箕輪厚介さん。連載「コンプレックスをバネにする」に登場したが、今回はそのスピンオフ。BEST T!MESのあり方も含めて、独自のコンテンツ論・メディア論を聞いた。
■コンテンツとビジネスを両輪で考える
ーーじつを言うと、BEST T!MESも収益化に頭を悩ませているところです。なかなか爆発的なマネタイズというと難しいんです。
毎回、こうやって単発で記事を作って、カメラマンさんを稼働させて、自分でテープ起こして…とやっていてもなかなかきついでしょう。じゃあどうするか? ジャストアイデアですが、流行にのって媒体自体をオンラインサロン化して、「みんなでBEST T!MESを作ろう!」ということをしてみる。
記事【①、②、③】が出ていますけど、それこそ前田裕二に取材に行けるのも、その取材自体が一種のコンテンツになるじゃないですか。で、例えば月1000円でも取って、その取材から編集まで、みんなで作るページを考えてみる。もちろんうまくいくか全くわからないし、それはそれで難しいと思いますよ。でも、こういうことを考えること自体が新しいコンテンツを作ることと地続きなんです。
ビジネスのために考えているんだけど、そうやってみんなで作ったコンテンツって実は、新しい、今っぽい、面白いってなるかもしれないし。キングコングの西野さんがやっていることこそ、そう。いかに儲けようか、いいものを作ろうかというか両輪でやっていて、それ自体が社会実験みたいになっていますよね。